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おきらくまたーり島。

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ある日、祖母は 私と母を前に 上機嫌でこういった
「あんたらみたいなのには、解らないとは思うけどな」

おそらく、何か 宗教的なことを 述べようとしたのではなかろうかと
思われる
しかし、ナンにせよ、普段から、私や母に対して思っていたことというのが
滲み出ている。
下賎のもの、しもじもの もの に 話したところで、
祖母自身や、祖母の子供たちみたいな 崇高な心と思考については
理解することなど 出来ないだろう。という、そういう考えが。

その日は、しかし、「説教というのを、試しにしてやろう」
とでも、いたずらに思ったのだろう。
なにしろ、祖母は おしゃべりというより、「語る」ことが
大好きだったから。
そうやって、「語って」聴衆に賛美されるのが
この上ないシアワセだと 感じる人だから

しかし、私は 賛美する人間ではなかったのだ。

私は、その日も、イライラしていた。
うちに来るヘルパーの横暴や、親戚の横暴含め、
祖母に関することで、いろんな我慢が もう、ピークになっていた頃だったから。
たいていは、
「いわせてさしあげる」か、
その場を立ち去ろうと思うのだけれども、
粗相をした足で あちこち 歩かれるのもたまらないので
立ち去ることも出来ずにいて
かつ、「聞く 我慢」が 出来なかった。

母と私をバカにしているんだ といって 怒鳴ってしまった
すると、祖母は すごい勢いで 怒鳴り返してきたので
えらい、大喧嘩の 言い合いになった
激昂していたので、何を言い合いしたのか、覚えていないけど
(それとも、忘れたいので、忘れてしまったのか)

そばに いた ねこが 縮み上がってしまった




ひとは、自分の 人生に基づいて、
強い考えとか、思いとかを 抱く。

それらは、どんなに 理路整然とした 理屈でも
おもいやりが無い限りは くつがえしたり
変えたり は 出来ない
まして、自分の考えに染めることなんかは
とうてい無理なんだ。

自分の言ったことで、誰かが 黙ったとしても
それは、決して 相手を服従させたことにはならない
もしか、そういうことで
「勝った」とかいう 自覚をもったとしたら
それは そうじゃなく
「ひとりぼっちになった」ということに
限りなく近いのではないかと
思う。

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